2008年08月18日

江戸川乱歩

「本屋で偶然目についたから」という、なんだかよく分からない理由で、嫁が江戸川乱歩の短編集を買ってきた。

江戸川乱歩で思い出すのは、読書をする男の子にとって通過儀礼のようになっている少年探偵団対怪人二十面相シリーズ。私が初めて読んだのはおそらく小学三年生の頃じゃないかと思うのだけれど、おどろおどろしい内容に一気にはまり(挿絵もぞっとするよねあれは)、週に1〜2冊は図書館から借りていた記憶がある。私が一番真剣に読書していた時期って、実はこの頃じゃないかと密かに思っている。友達と遊ぶのも断ったり、「十五少年漂流記」や「メトロポリス」を読んだときには、途中でやめられなくなって夕飯も食べなかった。

が、今回嫁が買ってきたのは大人向けの怪奇小説、「芋虫」や「人間椅子」などが収録されている本だ。むろん小学生高学年から中学生にかけてこれらも読んではいたので、初めてというわけではない。 とはいえ、大人になった今改めて読むと、当時ではよく理解できなかった異常さや気味悪さを感じる。

とりわけ「芋虫」の、戦争のために手足と言語聴覚を失い、ぎらぎらした目の他は芋虫のように転がるだけの夫に対し、妻がSEXにふけるシーン。子供の頃には絶対に理解し得なかった気味悪さだ。 私が今回一番印象に残ったのは「人間椅子」。振り向くとそこに誰かが立っていそうな、この気味悪さといったら…。 もっとも、二通目の手紙のオチはどうかな? 私だったら最初の手紙だけでストンと終わらせるのだけれど。

posted by ちゃきん at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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